半月板損傷と筋力トレーニングの重要性

半月板トレーニング

半月板を損傷した方に大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)が萎縮しているケースが多くみられます。健側(痛みがない側)と半月板の損傷がある側の太ももの太さを比べてみてください、損傷している側の太ももが細くなっていませんか?

筋肉が萎縮し筋力が低下すると、膝を支える事ができなくなり膝周辺の靭帯や滑膜などの組織に負担がかかりやすくなります。もともとの痛み以外に筋力低下が原因での膝痛も起こす可能性もあります。

そして、健側と半月板損傷側の脚で筋力に差がでることで無意識のうちに健側に体重をかけて歩くなどバランスの悪い使い方を繰返すことで、健側にまで負担がかかってしまう場合もあるのです。

筋力トレーニングを効果的に行うために

膝痛を根本的に改善するためには低下した筋力を取りもどす必要があります。では、膝が痛いのを我慢して運動をしなければならないのか?というとそうではありません。

例えば、大腿四頭筋を鍛えるための運動としてスクワットがありますが、膝を曲げる伸ばす運動の中で膝関節が正常な動きをしてくれないとスクワットを行うたびに膝にダメージが加わる可能性があります。

せっかく運動を頑張っているのに改善するどころかよけいに痛めてしまうなんてとても悲しいですよね。

当院では、痛みがある、無いにかかわらず、最低でも正常な関節の動きができるようになるまでは運動をするべきではないと考えています。

整体により膝の可動に制限をかけている筋肉を緩めたり関節の歪みを調整することで、正常な動きで膝を曲げ伸ばしできるようになります。歪んだ状態でトレーニングを一生懸命頑張ってもつけたい場所に筋肉がつかなかったり、余計に膝を痛める可能性もありますが、整えた状態であればトレーニングが効果的に行えます。

まずは、自己判断ではなく自分の膝が運動をしても良い状態なのか、確認することから始めましょう。

半月板損傷改善に必要なトレーニングとは

半月板損傷時に筋力低下がみられる大腿四頭筋を鍛えましょう。
大腿四頭筋とは太もも前面にある大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋という4つ筋肉の総称です。

先ほども記載したスクワットも大腿四頭筋を鍛えるメジャーなトレーニングですが、いきなりスクワットをするのがつらい場合は軽めの運動から始めます。

こういった運動は半月板手術後のリハビリなどでも行われます。

他にも膝が90度以上まがらないぐらいの高めの椅子を用意し(椅子の座面に座布団を重ねて高さを出しても良い)、椅子から立ったり座ったりを繰返すことでも筋肉を大腿四頭筋を鍛えることができます。

椅子が低いと筋肉への負荷が大きくなるので初めは高めの椅子を使用して段々低くしていくのが良いと思います。

半月板損傷のトレーニングと休息

半月板損傷による膝の痛みを軽減させるためには、安静にしておくことと膝周辺の筋肉を鍛えるトレーニングをすることが大切です。

スポーツなどで大きな負担をかけたことで半月板損傷になってしまった方は、筋肉も損傷している可能性があるため、まずはアイシングなどをして安静にすることが大切です。無理に動かすと改善が遅くなってしまう可能性があります。

ズキズキ感や患部の熱がなくなってきてからトレーニングをはじめましょう。

また、半月板が損傷している方は膝の関節が歪んでいたり筋肉のバランスが悪くなっています。歪みが残っている状態では一生懸命トレーニングをしても中々筋肉がつかなかったり、偏った筋肉がついてしまったり、効果を上げることが出来ません。

整体で歪みがとれるまでは、トレーニングはウォーキング程度にとどめ、歪みをつくらないように生活を見直す時間にしてください。

膝周辺の筋肉は、衝撃を吸収・軽減するクッションのような役割になるためしっかりとした柔軟性のある筋肉が必要です。

歪みをとってからトレーニングをすることで、膝の痛みを軽減するための筋肉が付きやすくなります。


福岡市早良区の半月板損傷整体院