半月板損傷の早期改善のために

膝の運動

半月板損傷による膝の痛みの改善は個人差があります。もともとの筋力や回復力、生活習慣などが関係してくるのですが、痛みが改善するまで改善させるための生活ができるかどうかがとても重要になってきます。

たとえば、半月板が損傷して膝が痛い状態にもかかわらず、立ったり座ったり膝を捻じるような動作を続けている人と、痛めてからしばらくは安静にして徐々に運動やストレッチをしていく人だとどちらが早く改善しそうでしょうか?

もちろん答えは後者です。当院でも右肩上がりに状態が良くなっていく方は、まずは無理をしない、そして徐々に膝を安定させるための筋肉をつくっていく運動をする。といった順序を守った生活ができている方です。

仕事が休めない、仕事では常に膝を酷使する、という方は良くなったり悪くなったりを繰り返し中々状態が安定しないことがあります。

膝が不安なままでは仕事も満足にできないかもしれません。1日でも早く改善したいと思う方は、一時だけでも『膝の改善中心』の生活に変えてみてください。

サポーターを付ける効果

半月板損傷と診断されたあなたは、『膝がグラグラする』『膝に力が入りにくい』と感じたことはありませんか?

半月板が損傷すると約2週間後には15%、1ヶ月後には30〜50%の筋力が低下すると言われています。ケガなどにより靭帯も損傷しているとさらに膝は不安定になりグラグラ感、力が入らないといった症状を感じます。

サポーターを巻き膝関節を固定すると、膝への負担が減り痛みが緩和されます。
サポーターの効果を十分に得るためには自分の症状にあったサポーターを選ぶことも需要です。

サポーターの種類を大きく分けると、固定力の強い巻くタイプのものと、動きやすい履くタイプのものがあります。

膝に巻くタイプのサポーターは、膝関節を安定させ膝への負担を減らしてくれます。強めの運動をするときや膝がグラグラと不安定な状態の時に適しています。素材がソフトなものとハードなものがあり固定力が違ってきますので、日常使いであればソフトタイプを強めの運動をする時はハードタイプを選ぶなど使い分けると良いでしょう。

履くタイプのものは巻くタイプに比べ固定力が弱いですが、適度な圧迫で膝をサポートし動きを制限しないため日常使いに最適です。

保温効果もあるので慢性化した膝痛で血流が悪くなっている方、温めると痛みが緩和される方はこちらのサポーターがおすすめです。

サポーターを購入しようと思っている方への注意

膝に痛みがある方にサポーターは効果的ですが、一つ注意していただきたいことがあります。

それはサポーターをすることで膝が改善しているわけではないという事です。

痛みが和らぐことで安心してしまい、膝を酷使続けると症状が悪化する可能性があります。サポーターをしている間は楽になっていても、本来の膝痛の原因はのこされたままです。本来、痛みの原因が取り除かれるまでは膝に負担をかける行動は避けた方が良いのです。

サポーターはあくまでも補助器具です。どうしても動かなければならない、休めない、といった時の一時しのぎとして利用してください。

もちろん重度の半月板損傷でサポーターがないと歩くこともできないという方はつけていただいた方が良いかもしれませんが、歩行が出来るぐらいの筋力がある状態であれば保温タイプのサポーターぐらいで良いと思っています。

落ちてしまった筋力を取りもどすためにも膝周辺の筋肉を動かしやすい状態に保ちたいからです。

当院では、膝痛の原因と考えられる歪みや筋肉の緊張・癒着などを取り除きながら、筋力アップのトレーニングも行っていきます。自分の体重を支えられる筋肉をとり戻すことができれば、半月板が損傷していてもサポーターは必要なくなります。


福岡市早良区の半月板損傷整体院